甘いものを食べると心が軽くなる。 でも、何かが重くなるよね。

どんでん返しミステリー      其の4  【聖母 THE  HOLY  MOTHER】

聖母 THE HOLY MOTHER 表紙

今回ご紹介する本は秋吉 理香子さんの

聖母 THE  HOLY  MOTHER

                                                                                                 です

みなさんは「倒叙」という言葉を聞いたことがありますか?

今回はその「倒叙」という形式を用いた、倒叙ミステリーです

本記事では倒叙について説明をしながら、本作をご紹介していきます

どんでん返しミステリー「聖母」はどんな話?

どんでん返しミステリー       其の4  【聖母 THE  HOLY  MOTHER】

本作は、序盤で犯人が明確になってしまいます

これが先に述べた「倒叙」という手法です

倒叙について

ころん 笑顔
ころん
最初に犯人バラして、どないすんねん
その後、何を楽しみに読み進めたらええんや
訳がわからんわ
らくだ左向き素アイコン用
らくだ
普通、そう思いますよね
でも、きちんと面白いんです!

犯人を当てるタイプの典型的なミステリーは、誰が犯人かという事にフォーカスが当たります(本書も大筋はこちらに該当します)

対して、犯人が明かされている倒叙ミステリーは、刑事や探偵が真相に迫ってゆく過程を、犯人の視点になってハラハラしながら、どうやって真相にたどり着くかにフォーカスが当たります

探偵視点から犯人を推理する通常ミステリーに対して、倒叙ミステリーは犯人視点がメイン視点となる訳ですね

過去の有名な作品としては

  • 容疑者Xの献身
  • 掟上今日子の挑戦状
  • 探偵が早すぎる

なんかが有名ですね
顔出しで犯人の殺害シーンが冒頭で描かれ、それを捜査する警察が犯人の周りをうろつく、というのが倒叙形式の王道ですね

 
ミステリーの世界では、犯人というのは影から一部始終を、ほくそ笑みながら眺めているイメージですが

現実の犯人というのは、焦りや後悔や苦悩といった、ドラマチックな心理を抱えているものです
こういった犯人の心理を描くには、倒叙の手法がピッタリなんですね

ダブルミーニング

ころん (驚)
ころん
ダブルミーニング?
なんやそれ
らくだ左向き素アイコン用
らくだ
実は‥‥‥
本書は一度読んだだけでは、本当の意味はわからない仕組みが講じられています
ころん 素
ころん
2回読まなあかんのか‥‥‥
らくだ左向き素アイコン用
らくだ
初読で読んだ文が
二度目以降は違う意味になります
いわゆる『ダブルミーニング』という高度な手法なのですが、あまりお目にかかれないテクニックなので、らくだ的には必見だと思います

「聖母」のあらすじ

どんでん返しミステリー       其の4  【聖母 THE  HOLY  MOTHER】

不妊治療の末、奇跡的に娘を授かった保奈美の街で幼児の遺体発見のニュースが流れた

わが娘を失う不安にかられる保奈美は、偶然近所の不審な男を目撃する
警察に訴えるが相手にはされず、全てを守る為に保奈美は不審者に近づいてゆく
 
  • トリッキーに倒叙形式を使ったミステリー作品
  • 女性が共感しやすい題材
  • 猟奇的犯罪シーンあり
  • 犯人がわかってからも謎が深まる
  • 読み返すと、違う意味の言葉に気づく
ころん 笑顔
ころん
犯人がわかってからも謎が深まる?
おもしろそうやないか
らくだ楽
らくだ
ふだん本を読まない、ころんさんみたいな人でも、サラッと読めるのでオススメですよ

作者の秋吉理香子先生といえば「暗黒女子」が有名ですが、本作も負けず劣らず読者の心を掴みます

スカッとダマされてください!

どんでん返しミステリー       其の4  【聖母 THE  HOLY  MOTHER】

   

 

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