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あなたはコージー・ミステリーという言葉を聞いたことはありますか?
今回はコージー・ミステリー、というジャンルのミステリーの中から、藤野恵美さんの
ハルさん
をご紹介します。
ミステリーの中では、あまり馴染みのないジャンルですね。
本記事ではコージー・ミステリーの説明をしながら、本作をご紹介していきます。
ハルさんはこんな話
探偵役はハルさんの亡くなった奥さん、瑠璃子さん
父親と一人娘の生活が切なく描かれている
心温まる5つのコージー・ミステリーで構成されている
この物語は、頼りない人形作家の父ハルさんが、日々成長する娘のふうちゃんの成長を回想しながら、天国にいる奥さんの瑠璃子さんの声を頼りに、5つの謎を解き明かしてゆきます。
コージー・ミステリーとは?
ミステリーといえば、冒頭で死体が発見され、警察が事件を調査するというパターンがよくありますよね。
コージー・ミステリーは、その真逆となり。事件は日常の不思議な現象や、登場人物の疑問を説き明かすところが見どころとなります。
もちろん、人は殺されず、警察沙汰にもなりません。
そして謎を説き明かす探偵役は、一般市民の主人公です。

要するに「勝手に冷蔵庫の牛乳を飲んだのは誰や!」
みたいな話やろ

謎のロジックが意表をついていて
読者の裏をかいていれば、問題なくミステリーなのです

母親が冷蔵庫から消えた牛乳を不思議に思い、牛乳を飲んだのは、誰かと考えます
これはこれで、もう謎になりますよね
- マンションで暮らす、3人家族
- 父親と子供は「飲んでいない」と主張
- 父親が仕事中の出来事なので、父親にはアリバイがある
- 息子は牛乳嫌い

この場合は、誰も犯人(牛乳を飲んだ人物)には当てはまらんやないか

子供が内緒で、野良の子猫に牛乳を与えていた
というのが真相です
子供が「飲んでいない」と言った主張も、嘘ではありませんよね

謎がとけて、ほのぼのするな
作者の藤野恵美先生について
作者の藤野恵美先生は福島正実記念SF童話賞佳作受賞で、児童文学作家としてデビューされた作家さんですが、やはり学生時代からミステリの世界にはどっぷりと浸かっておられたそうです。
そして2020年の春より、母校である大阪芸術大学にて文芸学科の教諭をされることとなり、現在は講師に執筆に子育てと、多忙な主婦をこなされています。
授業に関してのエッセイもnoteで執筆されていますので、講義に興味がある方はぜひ読んでみてください。
コージー・ミステリーの需要
普段から「ダマされるものか、真相を見抜いてやる!」と片意地を張りながら、ミステリーを読んでいるらくだのようなマニアは、作品の中で殺人がおころうが、バラバラ遺体が見つかろうが、眉ひとつ動かさずにページをめくるものです。

そうでない方達もおられます

しょせん作り話やないか

非道なキャラクターが不愉快な場合もあるんです
- 防災
- ミステリー
- アニメ
- 時代
- 世界
- 小説
- 映画
とでてきます。
らくだも調べてみてびっくりしたのですが『人が死なないストーリー』というのは、けっこう需要があるんですね。
これからもコージー・ミステリーを、ぼちぼちですが紹介していきたいと思います。
乞うご期待!